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ブログ
「100日後に食われるブタ」をみて考える地産地消
2021/08/14
みなさんは、いまひそかにyoutubeで盛り上がっている
「100日後に食われるブタ」というチャンネルを
ご存知でしょうか?

ミニブタである、愛称カル様を100日後に食べる
その食べるまでの、何気ない日常
だれもが見て可愛いと感じるブタとの
食べられるまでの生活を毎日投稿しているという
チャンネルです

投稿において8月14日現在、80日を迎え
あと残すところ食べられるまで20日となりました

普段何気なく私たちが食べているブタ肉
消費されることが当たり前になっているからこそ
賛否両論あるこのチャンネルが、
私は生き物をいただくことの大切さを
今一度考えるきっかけとなりました。


大量生産、大量消費、大量廃棄に慣れすぎた我々は、
美味しい物を、大量に消費することが当たり前になってしまいました
食べるまでの工程はどうでもよくて
ただ安く、美味しくあればいい
それらはある意味、人間の食生活を豊かにしてきました

しかしそんな中、「スローフード」という言葉を、
最近よく耳に聞くようになりました
これはそれらの一連の流れに一石を投じるために産まれた言葉なのだと思います

ゆっくりと安全に大切に育てて、そして命をいただく


阿蘇にはあか牛というブランド牛があります
あか牛は、放牧によって自然の草を食べ
健康的に育った牛につけられる名です
自然の中で育つからこそ、その肉は
健康的な赤みが多く、美味しい肉に育ちます

黒川温泉では、「あか牛ファンド」というものを立ち上げています
夢龍胆の「あか牛プラン」でご利用いただいたお客様の数×50円を
事務局に寄付をして、集めたお金で
次のあか牛を購入、肥育するための資金に充てるというものです

農家、畜産農家は、安全で美味しい食材を育て
旅館は、その食材を仕入れ、調理し
お客様は、それらを食べて、また里山の良さを感じてもらう

これは、ただお客様に提供することだけを考えずに
一次産業である農家と協力することで
生産肥育から関わろうとする取り組みの一つなのです

「100日後に食べられるブタ」に出てくるカル様だから
殺して食べるのが可哀そうと感じるのではなく
私達は、全ての食べ物一つ一つが命であることを忘れず
大切に調理をし続けていくとともに
始まった「あか牛ファンド」の寄付を
続けていきます