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熊本県産あさり偽装から考える、『食』の価値と心構え
2022/02/05
熊本県産の「あさり」における産地偽装問題が
発覚し、世を騒がせています。

詳しい内容については、
各メディアが取り上げている通りなので
そちらを参照されたい

この産地偽装問題が世間に浮上してから
考えたことについてまとめてみました。
なお、これから書く文章に関して
今回の産地偽装問題の件に対し
直接的にモノ申したり、ましてや擁護する意図はありません


今回の件に関して、感じるモヤモヤが何処に起因しているのかを考えてみました

そして思うのは
いかに「産地」という情報が、安易にイメージを流布し
食材の価値にもたらす影響について考えてこなかったかという点です

私自身反省したことが、
その生産過程において無知なのにも関わらず
産地が明記されていることで、安心という信仰を産んでいました

例えば、
熊本の漁場のなにが良くて、
また、その畜養方法の何が特出していて
アサリの価値を上げているのか

逆にいうと
中国の漁場の何が悪くて
また、生産および輸送において何が問題があって
中国産のアサリが安価に取引をされているのか
何も知らず、深く考えずに、消費していました

もちろん過去には、
中国産の鶏肉の画像がリークされるなど
中国産の食材のイメージが下がる事件や報道があったのは記憶しています

そういった点でいうと、熊本県産(日本産)であることは価値が高いという
ブランディング(信仰の構築)にはある意味成功しているのでしょう

そのブランディングにあやかり、価値の低い物に付加価値をつける
そういった間違った企業努力の末に
悲しいことに、「熊本県産」というブランドにまで傷をつける結果になりました

しかしながら、この原因を考えた時に
私達ひとりひとりの関心の無さ故に、
業者が考えた苦肉の策の悲劇だと感じるのです

もちろん産地偽装については許される行為ではありません

例えば、
調理人であったとしても。。。。。


【次回に続きます】

(著 小林慎太郎)